泰山木(タイサンボク)の花が咲きました。

泰山木は花だけでなく、その匂いも名高いのです。
高貴な甘い匂いというか、なんともいえない、いい匂いなのだそうです。

この写真を撮ったとき、一所懸命匂いを嗅ごうと身を乗り出したのですが、
だめでした。
朝早く、風のある時にかすかに薫る香を味わうことができるかもしれません。

本校の国語の先生が今年転勤され、歓送会でこの泰山木の話をされました。
白い花を包み込むように咲く泰山木は稲沢東高校の様で、
生徒をやさしく包み込んでいる、
というお話でした。

実は泰山木はやさしいだけでなく、実にどっしりとした木でもあります。
稲沢東高校とともに、大きく育ってほしい木です。

中庭にひときわ高い木があります。泰山木の木です。モクレン科ということで、白いおおぶりな花を咲かせます。

左の写真は3階の窓から撮ったもの。
下からだと、開いた所は見えません。

若泉真樹という俳人の句に

坐すならば泰山木の花の上

というのがあります。
いいえて妙だなぁ、と思います。
高い木におおぶりな真っ白な花が
カッと開いている。
そこに座ったなら、気持ちいいだろうなぁ、
と思います。

葉も変わっていて、表面はつるつる。裏は毛が生えていて、
色が違います。葉も枝の先の先の方に四方八方に
広がるような感じで、真っ白な花がその中心に咲きます。