陰徳という言葉がある

人に知られないようにひそかにする善行、隠れたよい行いを陰徳といいます。陰徳を積むなどと使います。
対義語は陽徳。

これは陰徳ですから、あえて、掃除をしているところを写真に撮りません。
でも、陰徳には四字熟語があって、
「陰徳陽報」といいます。
陰徳には必ず陽報あり、ともいいます。
人知れずよい行いをする者には、必ずよい報いがあるという意味です。
まぁ、よい報いを期待して、階段を磨いたわけではありませんが、
稲沢東高校の生徒がきれいなままの状態で使ってくれるのが、
よい報いだと思っています。

で、こうなりました。
ワックスを二度塗りしました。
生徒棟、一階から四階まで東西両階段ピカピカです。

誰かに頼まれたとか、これが仕事だ、とかいうのではなく、
気がついた、あるいは気になるからやったわけです。

最初、有志のほんの数名で始めました。
這いつくばって、ごしごし磨きました。
ポリッシャーがあれば速いのになぁ、なんていいながら‥‥

途中、事務にワックスの購入を依頼したり、
本当に小さい工作用のポリッシャーを購入したりしました。

途中から、入れ替わり立ち替わり、一緒に磨いてくれる
先生が現れました。
そして、生徒も何人か、手伝ってくれました。

昨年8月、生徒棟の耐震工事が終わりました。
耐震工事に伴って、トイレなども新しくなりました。
階段も塗料を塗りなおして、ピカピカに‥‥

でも、すぐに汚れてしまいました。
使い方が悪かったとか、わざと汚したというわけではなかった。
でも、すぐに汚れてしまいました。

夏休みを利用して、きれいにならないか、と考えた先生がいました。
たかだか1年もたたないうちに、これだけ汚れるのはおかしい。
いまならまだ、汚れが落ちるはずだ。
それに、生徒もきれいなら、きれいに使おうと思うはずだ。

それで、モップやらデッキブラシやらスポンジタワシなんかで、こすりにこすりまくって、
汗だくになって、汚れを落としている途中の写真が、上。